日本のLGBT人権団体や多くの性的マイノリティ当事者はBPO放送倫理・番組向上委員会やフジテレビ本社に対して抗議文を送った。それによりフジテレビ社長はこれは30週年スペシャルで、30年間で作り出してきた色々なキャラクターで展開をしたわけですが、もしその時代が違っていて、不快な面をお持ちになった方がいたことは大変遺憾なこと。謝罪をしないといけない。としたが、不快な面を理解していないともとれる発言をした。
府中青年の家事件で弁護団を務めた中川重徳さんは、抗議文を送った『フジテレビ『とんねるずのみなさん』30周年SPが,あの『保毛尾田保毛男』をやった。かつて,同性愛者やトランスジェンダーを笑いものにして「大人気」を博した。
予告の画像と,子どものころこの番組がいやでたまらなかったという当事者の方々の投稿を見て黙っていられない。
◆この番組を作った人,演じた人,チェックをする立場の人の誰もが,こういう番組がL/G/B/Tなどの性的マイノリティの子どもたち(大人も)をどれだけ傷つけるかに思い及ばなかったのか。
フジテレビの責任者は,この番組が流れた時,テレビを見ながら自分で自分を笑うしかなかった子どもたちの心にきちんと謝罪し,他のメディアの方々とともに,どうやったらこんな番組がなくなるのか,その仕組みを考え,つくる責任がある。
※,伊藤悟著やなせりゅうた編集協力「同性愛の基礎知識」(あゆみ出版,1996年)(イラスト・大石丈博)から。20年前の1997年,府中青年の家訴訟で原告側書証甲285号証として提出させていただいた。』
この番組を擁護するものも当然いるが、昔は良かったとかこんなことで目くじら立てるなとかいろいろあるが、この番組のせいで心に傷を作り学校を不登校になったりいじめを受けて自殺や未遂をする子が居たら目の前で同じことを言えるのだろうか。おそらくは言えまい。